ご注意頂きたい商品特性
ディスプレイによる見え方の違い
生地の色、風合い、厚み等、出来るだけわかりやすく表示するようにしていますが、
スマホ、PCのディスプレイによって見え方が異なりますので、
特に確認したい方はサンプルパターンのご購入をご検討ください。
生地の加工方法、特徴
東炊き、琴平炊き、織姫炊きは、主に天然繊維を使用し、
旧式の小型で特殊な染色機で、少量の生地を一回ずつ、長時間攪拌しながら染色しています。
効率を考え、現代ではほとんど使用していない染色方法です。
そのため、通常の生地とは違う、特別なふんわりとした風合い、自然な発色になります。
例えば、お気に入りの洋服が長年の着用と洗濯を繰り返して、やがて自分の肌にすっと馴染むようになった風合い。
それを着始めから味わうことができます。
ご注文生地のカットについて
ご注文いただきました生地は、担当者が一つ一つ手作業でカット致します。
扱う生地の中には、とても柔らく、生地の水平を保ちにくいものもあります。
できるだけ水平にカットするようにいたしますが、正確な90度にカットできない場合があります。
その場合には、お客様ご指定のm数より多めにカットいたします。
生地幅(全幅)について
生地耳部分の針穴について
天然繊維を使用した特別な染色方法のため、同じ品番の生地でも生地幅に違いができる場合があります。
表示の生地幅は、最短部分の幅を示しています。
生地耳部分(生地端より約1cm〜1.5cm部分)に、加工途中でできる針穴がみられる場合があります。
こちらは加工特有のもので避けられません。
生地の有効幅は耳部分を入れずに、少し余裕をもって設定しています。
天然繊維の特徴
避けられない特徴
使用している綿、麻は天然素材のため、合成繊維のようにすべての部分が均一ではありません。
糸もある程度の確率で、(麻は特に)糸節(糸が膨らんだ部分)やネップ、色糸が見られます。
こちらは生地の特性でどうしても避けられないもののため、不良品にはカウントしておりません。予めご了承ください。
綿、麻には、生地によって綿カス、
麻カス(言葉の響きが悪い印象もありますが、茎、実、葉の部分が細かく砕かれて、生地に入り込んだものです。)が
黒っぽい点のように 生地に入っている場合があります。
天然のもので、完全には取り除けません。
無害なもので、一般的に洗濯によって少しづつ目立たなくなっていきます。
一般的な生地との違い
小型の釜で長時間攪拌しながら染色し、
すべての工程で、生地にできるだけテンションをかけないように仕上げます。
そのため無作為に、比較的大きなシワや生地の折れスジが自然に現われます。
※かなり長い部分に直線状に出る場合もあり、染料だまりができることもあります。
こちらのシワは、この加工の特徴でもあり自然にできるもののため、
オーダー時にご指定をいただきましてもシワの形状、位置は選べません。
生地耳部分には特にシワが集中する場合があります。
生地有効幅は、少し余裕をもって表示しています。
シワのバランスが良くない場合は、生地耳シワの内側からお取りください。
稀に耳部分に見られるコゲについて
生地加工の毛焼き工程(天然繊維の生地のほとんどで行う工程。
キバタから出ている余分な毛羽を熱で焼き、表面を滑らかにします。)で、
稀に生地耳の部分に焼けコゲの跡が残ることがあります。
その場合、生地の本体部分にコゲがなければ不良とはカウントしていません。予めご了承ください。
染色方法と発色、色ムラについて
旧式な染色機を使用し、自然な風合いを生かすため、シルケット加工はしていません。
やさしい発色になりますが、加工ロットによる色の違い、若干の色むらができる場合があります。
一つの製品はできるだけ近い部分からパーツを裁断してください。軽度の色むらは不良とカウントしていません。
天然繊維の「キナリ」の色ブレについて
天然繊維の綿、麻の「生成り」色は、特に色ブレが大きい色です。
こちらは基本的に染色はしていません。元の繊維の色(植物の色)をそのままに生かし、
ナチュラルな色として使用しています。そのため原料の産地、収穫時期よって、
同じ産地でも異なる場合があります。予めご了承ください。
追加で同じ品番、色番をご注文いただく場合の色、風合いの注意
同じ品番、同じ色番でも、追加でご注文をいただいた場合、タイミングによっては、
別の加工ロット分になる場合があり、色や風合いが若干違ってくることがあります。
これは旧式の、とても小さい染色機を使っているため、1回の加工ロットが少なく、
大型の染色機に比べると加工上がりのブレが大きいためです。
縫製前の生地の水通しのこと
特別な加工のため、縮みはあまり起こりませんので(一部異なるものがあります)、
縮率調整のための水通しは必要ないと思われます。地の目合わせのための水通しも、あまりお勧めしていません。
これらの生地は長時間の攪拌で、とても柔らかい風合いになっていますので、
地の目は水平ではない場合がありますが、完全には直せないことがあります。予めご了承ください。
アイロンプレスについての注意
この生地の特徴的なシワは、プレスや洗濯で薄くなりますが、完全には取れない場合があります。
プレスをする場合、生地によりますが、「中温」「あて布使用」か「生地裏からのプレス」をお勧めしています。
しわを伸ばそうと強くダイレクトにアイロンを当てると、その部分にアタリ(テカリ)ができる場合があります。
このシワは、この加工の良さ、面白さですので、できるだけそのままお楽しみください。
洗濯について
染色時に長時間の攪拌をするため、生地本来の縮みは染色加工中にほとんどが済んでいます。
そのため生地として出来上がった後の水洗いでも、縮みが殆ど出ません(一部例外もあります)。
そのため家庭洗濯(水洗い、手洗い)が可能です。
洗濯は一般的な製品では「手洗い30℃上限」「中性洗剤使用」「漂白剤不可」「乾燥機不可」
「アイロン中温あて布使用」「ドライ洗濯の場合は、石油系ドライ」「他のものと分けて、単体で洗う」
「つけおき不可」「脱水は短時間で、すぐに形を整えて、日光による退色を防ぐため、陰干し」をおすすめしております。
※製品のデザイン、付属によっては異なります。一番弱いものを基準にご判断ください。
色落ち、色移り、退色について
旧式の染色方法のため、若干色落ちいたします。洗濯は、他のものとは分けて、単独で洗ってください。
濃色は、湿った状態での強い摩擦で、色が移る場合があります。
淡色は色によって紫外線に弱いものがあります。洗濯後の乾燥や、使用しないときに、
日光に当たるような場所に長時間置かないようにお願いいたします。また、蛍光灯にもご注意ください。